中国・深圳にあるメーカー、Jumper Computer Technology (中柏电脑技术)社のEZbook X4というラップトップPCを入手しました。Gemini Lake世代Celeron N4100を搭載した14インチのノートです。長年お世話になってきた、現在Chromium OSマシンとして使用中のNEC LaVie Zの電池持ちがだいぶん悪くなってきましたので、これの代替機という位置づけです。

ちなみに、購入したショップはGearBestです。わたしが買ったときは33,600円くらいでしたが、いまはもう少し安くなっているようです。本製品にはディスプレイにTN液晶を使用したものとIPS液晶のものがありますが、IPS液晶版を購入しました。

本機のスペックや使用感などについては、たとえば以下のサイトに詳しい実機レビューが掲載されていますので、興味のあるかたはご参照ください。(ただし、レビュー対象機はいずれもTN液晶版のようです。)

さて、わたしの最大の興味はChromium OSを動かすことにあったわけですが、最新の安定版であるR68では残念ながらブートできませんでした…。がっかり(泣)。

しかし、せっかく買ったものを使わずに放置しておくのは悔しいので、いったんChromium OSをあきらめてFreeBSDをインストールしてみることにしました。Windowsを使うのでもかまわないのですが、ラップトップでFreeBSDというのも面白いですよね(虚勢)。

そういうわけで、今回はEZbook X4にFreeBSDをカスタムインストールする手順を紹介します。でも、カスタムインストールの前に、まずは通常のインストールを試してみました。Chromium OSがブートしなかったので不安でしたが、FreeBSD 11.2-RELEASEの場合、USBメモリでの起動からガイドにそったインストールまで、あっけないくらい簡単に終わりました。(さすがはFreeBSDですね!)

ガイドにそった通常のインストールには、個人的に一点だけ不満があります。それは、インストール先のファイルシステムとしてZFSを選択(Root on ZFS)すると、ファイルシステムの構成がカスタマイズできないということです。

Root on ZFSかつ自由なファイルシステム構成でインストールするには、マニュアルでの操作が必要になります。マニュアル操作というとなんだか難しそうな気がしますが、以下の記事でこの手順がていねいに解説されています。(やはり、自由なファイルシステム構成でインストールしたいという動機から作成された記事のようです。)

説明されているコマンドをそのまま実行していくだけでOKなようになっていますので、EZbookへのインストールについても基本的に上記記事をなぞっていきます。ただし、想定する環境が一部異なるなど、以下の二点で相違があります。

まえがきがたいへん長くなってしまいました。まえがきはこのくらいにして、次回の記事では実際のインストール手順について紹介していきます。

追伸:
マニュアル作業でインストールを完了したあとに、以下の記事を見つけました。

FreeBSD 9.0-RELEASEからベースシステムに組み込まれているbsdinstall(8)コマンドを活用すると、スクリプトによってインストール内容を柔軟にカスタマイズできるというものです。なんと、ZFS on Root + 自由なファイルシステム構成でのインストールを行なうこともできるようです。(これを覚えておいて、次回新しいマシンにインストールするときは本コマンドを活用しようと思います。)

参考文献

  1. JUMPER EZbook X4 Laptop 14.0 inch IPS Screen - SILVER, https://www.gearbest.com/laptops/pp_009340600116.html
  2. FreeBSD 11.1-RELEASEを自由なZFSパーティション構成でインストールする, https://decomo.info/wiki/freebsd/install/install_freebsd_11_1_by_manually_zfs_partitioning
  3. bsdinstallを使用したFreeBSDの自動インストールについて, https://qiita.com/kunst1080/items/80829f2d4e6478831b28