インストール編(Logstash)では、Logstashのインストールと動作確認のための設定を行ないました。Elasticスタックのインストールと、その後の可視化システムの構築の流れを再掲します。(下図)

  1. Elasticsearch, Elasticsearch X-Packのインストール(済)
  2. Kibana, Kibana X-Packのインストール、Basicライセンスの取得と投入(済)
  3. Logstash, Logstash X-Packのインストール(済)
  4. Beats (Filebeat)のインストール(本記事)
  5. Logstashのログ処理ルールの作成とテストデータでの動作確認
  6. Filebeat→Logstash→Elasticsearchでの運用開始
  7. Kibanaでの検索、ダッシュボードの作成

Elasticスタックを用いたHGWログ可視化 - 構築の流れ - Beatsインストール

本記事では、構築手順の4番めであるBeatsのインストールと設定を行ないます。インストールにあたり、Elasticsearch社の公式ガイド(以下の記事)を参考にします。

また、インストール編(Logstash)に引き続き、FreeBSD向けのインストールガイド的記事である、以下のURLも参考にしながら進めます。

Beatsのインストール

これまでと同様に、以下のコマンドを実行してBeatsをインストールします。BeatsにはX-Packがありませんので、インストールはこれで完了です。

pkg install beats

本コマンドにより、Filebeat, Heartbeat, Metricbeat, およびPacketbeatの四つのBeatがインストールされます。本記事ではホームゲートウェイのログファイルを扱いますので、以下ではFilebeatの設定について確認します。Beats全般について興味がある場合は、以下のURLを参照してみてください。

Filebeatの設定ファイルの編集

では、Filebeatの設定ファイルについて見ていきます。設定ファイルは/usr/local/etc/filebeat.ymlです。設定ファイルの主要部分を以下に示します。ただし、コメント部分は除きます。また、インストール時のデフォルトから変更していない部分についても省略しています。

設定ファイルの完全なリファレンスが必要な場合は、以下のURLを参照してください。

以下、設定ファイルの内容を示します。

自動起動の設定

FreeBSDの起動時に、Filebeatが自動的に起動されるよう設定しておきましょう。

sysrc filebeat_enable=YES

ただし、本記事の時点では自動起動の設定を行なうだけにとどめておきます。

以上で、Beats (Filebeat)のインストールと設定は完了です。次回の記事では、Logstashの動作確認とログ加工処理の詳細について説明します。

参考文献

  1. Getting Started With Filebeat, https://www.elastic.co/guide/en/beats/filebeat/6.2/filebeat-getting-started.html
  2. Elastic Stackでシステム監視 FreeBSDのportsで6.2.3に更新, https://gato.intaa.net/archives/12499
  3. Beats: Data Shippers for Elasticsearch, https://www.elastic.co/products/beats
  4. filebeat.reference.yaml, https://www.elastic.co/guide/en/beats/filebeat/6.2/filebeat-reference-yml.html